SDGs

私たちはSDGs(Sustainable Development Goals)の達成に向けて取り組んでいます。
仙台市沿岸部の藤塚というこの場所で、地域と共生し、新たな未来を創造していきます。

震災復興を次のステージへ

東⽇本⼤震災で甚⼤な被害を受けた東部沿岸部における集団移転跡地利活⽤事業において、⾷・農・温泉の複合施設である「アクアイグニス仙台」を中⼼とした賑わいづくりを⽬指しています。被災者の想いをくみ取り地域と共⽣しながら、藤塚地区に新たな未来を創造する活性化事業に取り組んでいます。

エネルギーの地産地消

アクアイグニス仙台は再⽣可能エネルギーを活⽤する複数のシステムを導⼊し、エネルギーの地産地消を⽬指しています。具体的には地中熱、温泉廃⽔熱、ボイラーの排気熱、浴室排気熱という4つから熱を 回収し、それを蓄熱槽に溜めて施設で再利⽤する「地中熱回収システム」の導⼊です。地中熱については地下5メートルの深さに1650㎡にわたりポリエチレン管をスパイラル状に埋めて地熱を回収するというスリンキー⽅式で熱を集めており、密閉式のため環境汚染のリスクもなく熱を屋外に排出しないので温暖化の元にもなりづらい⽅法です。集めた熱は、空調や給湯、床暖房や、併設されている農業ハウスの加温などに再利⽤します。このような地産地消型の省エネ設備により、通常の設備に⽐べて年間エネルギー使⽤を約3/4に抑えています。

農業の持続的な発展のために

全⾯ガラス張りの『農業ハウス』は、産学連携の実証実験を⾏う場として、太陽熱集熱パネルを使⽤し太陽光の熱を蓄え、効率よく施設園芸に利⽤する実証実験を⾏っています。また農業ハウス内でのトマト栽培は「グローイングバックシステム」を採⽤しています。これは、津波による塩害で⼟壌の使⽤が難しい、あるいは地下⽔が使えない被災地において、極めて低コストで設置が簡単な栽培システムとして開発されたものです。現在は被災地に限らず、低コスト栽培の1つとして、また⼟壌病害や塩類集積などの連作障害を回避する⽬的でも着⽬されており、東⽇本⼤震災を機に開発された技術を多くの⽅に情報発信しております。

郷⼟の農業に貢献

施設の飲⾷店においては、被災した農業振興地域の再⽣及び復興のため認定された復興推進計画(農と⾷のフロンティア推進特区)に添って、仙台市若林区六郷地区・七郷地区を中⼼とした農産物を積極的に活⽤し、地元⽣産者との強い連携を図り、フードマイレージの低減に貢献しつつ地域農産物の新しい魅⼒の発信に努めています。さらに⾼品質でありながら規格外となってしまう農産物の提案を受け⼊れ魅⼒ある商品として付加価値を付け提供したり、余った⾷材は⼆次加⼯をしてフードロスの削減に取り組んでいます。また、『マルシェリアン』では地元生産者と連携し、野菜ソムリエやコンシェルジュの資格を持つスタッフが、野菜や果物、卵、ワイン・ビール・⽇本酒といったお酒、農産加⼯品を取り揃えています。

雇⽤の実現

アクアイグニス仙台ではおよそ200人の雇⽤を⽣み出しています。⼈⽣ 100年時代といわれる現代において、働きがいを持てる環境づくりに取り組んでいます。